荒関式ことばの教室~個別編~
荒関式ことばの教室 5歳8ヶ月 こう君(仮名)
5才8ヶ月のコウ君は、1年前から1ヶ月に1回個別指導を重ねてきた子です。
3歳で自閉症と診断されています。
私のところには「市の検診でひっかかりました。」と、多くのママ達がお子さんを連れてこられます。
しかし、その内の95%は、育児方法の間違いや発達の未成熟により発達障害を起こしているにすぎない子達なのです。
勿論そのままの育児を続ければ良くなるものもならないでしょう。
ですから、改善方法を目の前でやって見せアドバイスをします。
そうした発達障害とは別格のコウ君はまぎれもない自閉症です・・・
この1年の間私はずっとそう思っていました。
でも!!1ヶ月ぶりの昨日のレッスンでコウ君は、ひらがなが全部読めて書けるまでになって私のところにやってきたのです。
言葉も話せる言葉は15個ぐらいだったのに、単語の最初の音、例えば『朝顔』なら「あ」というようにすべて頭の音を言うようになりました。
また、先月までは10分以上座っていられなかったのに、今回は30分間も書いたり知育をしたりを2回繰り返し計60分の指導ができました。
途中、手遊び歌を1回いれただけです。数字も10まで書けていました。
幼稚園では先日参観会があったそうですが、入園以来初めてずっと座っていたそうです。
普通の5歳児なら当たり前のことですが、脳に微細な傷をもって産まれた自閉症のお子さんにとってこうした1つひとつが本当に驚きです。
1年間でこの奇跡を呼び起こしたのは、ママの弛まぬ愛と努力に他なりません。
コウ君のママは手作りで知育教具を沢山作られ、毎日1時間コウ君と共に学び続けたのですから。