私が出会った自閉症児を育児中の尊敬できるママ
2013/07/23
私は、自閉症の疑いがあると市や医療機関で言われた乳幼児や発達障害児そして、本物の自閉症児とたくさん出会って来ました。
その中でも3人の本物の自閉症児のママを特に尊敬しています。
しん君のママに最初に出会ったとき、しん君は既に5歳7ヶ月でした。
内心『うーん・・・出会うのが遅かった!』
と思いました。
しん君は本物の自閉症に加え、熱性痙攣を数度おこしてんかんを併発していました。
この熱性痙攣ですが、今まで出会った言葉が出なかった乳幼児の中でも高熱に対するママの経験不足からたびたび痙攣までひきおこさせてしまっていました。
そして、てんかんにつながっているケースを何度もみてきました。
しかし、知育指導により言葉がでてきたりママの認識が変わると常に飲んでいた薬を医師からやめても良いとの指示が出るまでになるのでした。
しん君のママは、私からの1ヵ月ごとの課題を毎日毎日それはそれは真剣にやってくださいました。
「先生に出会えるのが遅かった分、何でもやりますから
どんどんおっしゃってください。」
「私は、小学校の教師をしている身でありながら、我が子が障がいを背負ってしまっても何をしたら良いのかがまったく分かりませんでした。この子に本当に申し訳ないことをしました。」
こうしたやり取りを1年半続け、小学1年生にしん君はなりました。
5歳7ヶ月のときまで、声もでなく多動オムツもはずせなく、1冊の本も見ない子だったしん君
まるで野生動物のようでした。
7歳になり手を振り切って走っていくことはなくなりました。
3語文で話せるようになりました。
ひらがな53文字が全部読め、数字の1から10までが書けるようになりました。
『医学で治らないなら教育で導く!』
小学校教師のママの教育者魂に灯がついたのでした。