ママの言葉が本当に大切な乳幼児期
静岡県では、昨年小学校6年生の国語の学力が全国で最下位だったという大変ショックなできご
とがありました。
この根源は、母親の絵本の読み聞かせの量に問題があったのだと私は思います。
県知事からは、教育委員会を初めとして各小学校の国語教諭へ指導内容改善の通告がありました。
しかし両親が知ることになったのは生後12年も過ぎてからだということになります。
この問題を改善するには、0歳から2歳の最重要時期にスキンシップをしながら多くの語りかけをすることが大切です。
更に、絵本を5冊以上毎日読んで差し上げることがポイントです。
(10冊以上ならば天才児になるでしょう)極端な言い回しをさせて頂きますと、
学生時代テストの点が良かった無口なママと、
単におしゃべりなママが絵本を1日5冊以上読んで差し上げた場合ではどちらが思考レベルの高い子が育つのかとすればほぼ後者となるでしょう。
つまり、それ程絵本とママの語りかけは重要なのです。
しかも、それは脳が完成すると言われる6歳までが最重要なのです。
私は今まで多くの乳幼児入会者を15歳になるまで、直接34年間指導させて頂きました。
乳幼児が小学生になり、そして中学生になっていく間の学力の土台のためには、何が必要で何をしてはいけないのかを彼らの保護者の言動から知ることができました。
1人の子どもを0歳から15歳まで指導し続けさせて頂くことができたことは、教育者として多くのことを学べることに繋りました。
多くの小学生と長年話をしていますが、年々語彙の減少を感じます。
正しい日本語でしっかりと話すお子さんは、感性も育っています。
それは、小学1年生でも6年生でも変わりません。
言葉は伝承であり、保護者の方の言葉を聞いてお子さんは育つのです。
美しい言葉の環境が感性をも育てます。
思春期は人生の中で最も尊い思い出となる時期です。
それまでに五感がどれ程までに育まれていたかにより、感性の器が出来てくる時期でもあります。
豊かな感性と、思考力の高さを持ち合わせた大人へと成長を遂げられますよう家族間で共通の会話を持ち、見守りたいものです。