ことばの出にくい子の指

2015/06/18

私は、ことばの出てこないお子さん方を指導させていただく以前,

20代から30代にかけて脳性小児麻痺のお子さん方を指導させて頂いた経験がありました。

彼らはほぼ指が反っていました。

麻痺の症状によって反りの角度はまちまちでしたが、脳にダメージを受けると指が曲がるということを学びました。

時代が変わり、小児麻痺のお子さんが私の教室を尋ねてこられることはなくなりました。

代わりに発達障害の症状をもたれたお子さんが年々多く尋ねてこられるようになりました。

指を見てみると反るというより、第一関節から横に曲がっている指があるお子さんが多かったのです。

それは、手だけではなく足もなのです。

つまり、脳に何らかのダメージを胎児の時に受けて生まれたか出産時に何らかの影響を受けたのかが原因と思われました。

私は整形外科医ではありませんから、指の曲がりを治すことはできません。

しかし、知育と運動とマッサージにより言葉を導き出す方法を生み出せたのです。

それが「荒関式ことば発達法」です。

つまり、人間の体はある一部が損傷しても代替機能を育むことができるのだと思います。

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